潤滑油の知識集
KNOWLEDGE
グリースは、基油(ベースオイル)と増ちょう剤と添加剤で作られています。
グリースの特徴は、機械が動く前の静止状態では半固体状、稼動状態では液状となり潤滑の役目を果たします。
機械が静止すると、また半固体状に戻ります。
簡単に申しますと、家庭の台所で食器を洗うときのスポンジと洗剤の関係に良く似ています。
食器を洗う際に水と洗剤の付いたスポンジに力を加えると、中から泡になった洗剤がニョロッと出てきて食器に付いた汚れをきれいに取ってくれます。
グリース潤滑もそれと同じように、力を加えられると網目構造を形成する増ちょう剤がスポンジの役割となり、中に入っているベースオイル(グリース中の80~90%質量)と添加剤がニョロッと出てきて、摩擦部分を軽やかに潤滑します。もちろん機械が稼動を停止するとまた静止状態の半固体状に戻ります。(チキソトロピー性)
グリース= 基油+増ちょう剤+添加剤

混和ちょう度とは、グリースの硬さを表す数値です。この数値は規定の測定器で算出されたもので値が大きい方が軟らかいグリースです。 NLGIとは、National Lubricating Grease Institute(米国潤滑グリース協会)の定めた NLGIちょう度番号による区分で、数値が大きくなるにつれ、硬いグリースとなります。

基油動粘度(mm2/s40℃)は、数値が大きいほど粘りがある。動粘度は温度によって変化するため、国際的基準になっている温度(40℃)において測定する。 数値の小さいグリースは高速回転用に使用し、数値の大きいグリースが低速回転用に使用します。
2009 年8月作成
REASON

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